今から熱中症・夏バテ対策『暑熱順化』

長雨でスッカリ疲れが溜まっている方も多いかと思いますが。

今回のテーマは、今から熱中症・夏バテ対策『暑熱順化』

 

暑熱順化、、、もしかしたら耳にされた事のある方もいらっしゃるかもしれません。

簡単に言うと【暑さに身体を慣らす・順応させる】事です。

 

暑い環境で競技を行うアスリートや職業に従事される方は、勿論ですが一般人の方にとっても大切な事だと思います。

 

暑熱順化する事で、

●上手に汗をかけるようになり体温上昇を抑えれるようになる

●汗腺で作られる汗は、毛穴から出る前に塩分が血液中に再吸収されます。暑熱順化すると、この塩分の再吸収が更に高まるので、汗に含まれる塩分が少なくなります。つまり脱水になりにくくなります。

●皮膚の血流量が増えやすくなる

●水分補給で体液量が回復しやすくなる

 

｢暑熱順化」の方法

真夏になる前に「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる運動を1日30分間、1～4週間行う。

※体力に自信のない方はインターバル速歩
→早歩き（3分間）＋ゆっくり歩き（3分間）を１日５回以上／週４回以上／４週間行う

現在は梅雨の時期ですので、ジムや空調を効かせ過ぎてない屋内で有酸素（エアロバイクやランニングマシン、体操や自重運動、HIITトレーニング）

 

そして、梅雨が明けて急に暑くなったとしても、屋外の場合は気温が上昇し切らない朝や早朝に運動しながら徐々に慣らして行けば良いと思います。

 

また朝、日光を浴びて運動する事で体内時計・概日リズム（サーカディアンリズム）が整ったり、骨に必要なビタミンＤを体内で生成するスイッチが入ったりと一石二鳥。

 

注意点

体調の変化に十分注意する事。（特に高齢者の方は絶対に無理をしない）

水分の補給を忘れずに。

汗をかいたらふき取る事を忘れない事（汗の水分が蒸発しきれなかったり、汗の塩分が肌に残ったりすると、汗腺の出口を塞いでしまい、発汗や蒸発（気化）が鈍ってしまいます。

また、今の時期から手軽にできる方法の一つに【半身浴】も挙げられます。

３９℃～40℃くらいのぬるめのお湯での半身浴。10～20分ほどつかり、しっかりと汗をかくのが良いでしょう。

以前、書きました【梅雨疲れ・天気痛】の対処方法の一つでも半身浴は挙げてましたね。リラックス入浴で副交感神経を優位にしたり、深部体温を上げてから下がる波に乗って就寝すると睡眠の質も向上します。就寝２～３時間前までに。

 

真夏になる前に身体の準備をして健やかに。